はじめまして
実は、10年以上前、私はトラックボールを作ろうとして挫折したことがある。私は、電子工作もプログラミングも素人で、当時は私のスキルでは実用的なものは作れなかった。しかし、時は流れ、Makerムーブメントの拡大、キーボード自作ブーム、3Dプリンタの普及……。素人がモノを作るにあたり、いろいろな面でハードルは下がってきた。おかけで、時間はかかったものの、今回は挫折せずにキーボード付きトラックボールを完成することができた。
若い方の作品に比べれば、どうにも拙いモノではあるが、お付き合いいただきたい。
まずは、今回作成したデバイスの概要を説明しよう。
EdoBall KB-I の特徴
その他の仕様
- キーボード部: Keebio Nyquist (https://keeb.io/products/nyquist-keyboard) を改造
- ボール: Perixx PERIPRO-303 DB 34 mm
- トラックボールセンサ: Avago ADNS-5050 (https://btoshop.jp/2019/04/23/b02140/)
- マイクロコントローラ: Arduino Pro Micro 互換 * 3 (キーボード用 * 2、 トラックボールセンサ及びタッチスイッチ用 * 1)
- キースイッチ: Kailh Box Switch Red (https://yushakobo.jp/shop/kailh-box/)
- キーキャップ: KBC Poker X Keyboard のキーキャップを流用 + DSA Blank keycaps (https://yushakobo.jp/shop/dsa-blank-keycaps/)
- 筐体: ABS樹脂(積層型3Dプリンタで出力)
ハードウェアの概要
- ベースとなるキーボードはKeebioのNyquistのキット。これに、左右一列ずつ加え、通常のUS配列があまり無理なく収まるようにした。(他の(特にノートPCの)キーボードと併用しても、違和感を少なくするため。)右側のキーボードには球径34mmのトラックボールを統合した。筐体は3Dプリンタで作成した。
- キーボード部のファームウェアはQMK FirmwareのNyquistのものを多少修正して使用。別に、トラックボールセンサとタッチスイッチのために、Arduino Pro Micro互換機を使用(こちらは、QMKではなく、通常のArduinoライブラリを使用)。キーボード部のPro MicroとはI2Cで接続した。
ファームウェアの詳細等については、今後書いていきたいと思う。